すすきのニッカ看板の「ひげのおじさん」正体と背景色変化の秘密
札幌最大の歓楽街、すすきの交差点に足を踏み入れると、真っ先に視線を奪われる巨大な電飾看板。ウイスキーグラスを片手に穏やかな笑みを浮かべる「ひげのおじさん」は、北の眠らない街を象徴するランドマークとして半世紀以上にわたり親しまれています。
地元民から観光客まで幅広く愛される存在ですが、この人物を「ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝」だと思っている方は少なくありません。しかし実際には、ウイスキー造りへの敬意と情熱が込められた全く別のモデルが存在します。看板の背景色がカラフルに変化する仕掛けや歴史の歩み、綺麗に撮影できるベストアングルまで徹底的に紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:看板の「ひげのおじさん」は創業者・竹鶴政孝ではなく、19世紀の英国ブレンダー「W・P・ローリー卿」がモデル。
- 要点2:背景色が鮮やかに変化する仕掛けはウイスキーの琥珀色や四季を表現しており、日没から深夜2時まで点灯。
- 要点3:1969年の初代設置からリニューアルを重ね、2026年現在もすすきの交差点を彩る不変のシンボルとして君臨。
【モデルの正体】「ひげのおじさん」は竹鶴政孝ではない?意外な人物像と由来
「日本のウイスキーの父」と呼ばれるニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝。NHK連続テレビ小説『マッサン』の主人公モデルとしても広く知られているため、すすきの看板に描かれた人物も竹鶴本人だと信じている人が後を絶ちません。しかし、公式に定められたこのキャラクターの正体は「キング・オブ・ブレンダーズ(King of Blenders)」です。
モデルとなったのは、19世紀のイギリス・スコットランドに実在したウイスキーブレンドの名人、W・P・ローリー卿(William P. Lowrie)といわれています。彼は数多くの原酒の香りと味を完璧に見極める卓越した鼻を持ち、「ウイスキーブレンドの王様」と称えられた人物でした。
1965年に初代「ブラックニッカ」が発売された際、「理想的なブレンドを追求し続ける姿勢の象徴」としてラベルに採用されたのが始まりです。トレードマークである立派な口ひげとテイスティング用グラスを持つ姿は、創業者の自画像ではなく、ニッカが目指すブレンド技術への誇りを具現化した肖像画なのです。
【背景色の秘密】ネオンがカラフルに変化する理由と点灯時間の詳細
すすきの交差点に立つ「すすきのビル」の壁面に輝くニッカウヰスキー看板は、時間とともに背景の色が赤、緑、黄、青へと移り変わる華麗な演出で人々を魅了します。この色変化には、夜の街を華やかに彩るだけでなく、視覚的なストーリーが込められています。
色の移り変わりは、グラスに注がれたウイスキーの琥珀色の輝きや、北国・北海道の大自然が織りなす四季の移ろいを表現したものです。ネオン管とLEDを緻密に組み合わせた発光パターンにより、単なる静止画看板にはない躍動感を生み出しています。
気になる点灯時間は、日没に合わせて自動点灯し、深夜2:00(26:00)に消灯するスケジュールが基本です。夕暮れ時の淡い空色に浮かび上がる瞬間から、深夜のネオン街に鮮明に輝く姿まで、時間帯ごとに異なる表情を楽しめます。
【歴史と変遷】1969年の初代誕生から現在に至る看板リニューアルの歩み
すすきのの顔として君臨するニッカ看板ですが、現在の姿に至るまでには複数回のリニューアルが行われてきました。
初代看板が設置されたのは1969年(昭和44年)のことです。すすきのビルの完成とともに登場し、当時はシンプルなネオン管で構成されていました。その後、1986年に2代目へとデザインを刷新。そして2002年(平成14年)に大規模なリニューアルが実施され、現在の立体感ある3代目看板へと生まれ変わりました。
高さ約17メートル、幅約5.5メートルにおよぶ巨大看板は、その後も省エネ化やLEDモジュールの更新など細かな改修を重ねています。時代の技術を取り入れながらも、クラシカルな英国紳士の佇まいを保ち続けることで、半世紀を超えて愛される存在であり続けています。
【絶景撮影スポット】すすきの交差点でニッカ看板を最高に映えさせる撮り方
札幌観光の記念撮影に欠かせないニッカ看板ですが、撮影位置によって写真のクオリティが劇的に変わります。特におすすめの3大撮影スポットをご紹介します。
第一の定番は、交差点の対角線に位置する複合施設「COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)」前の歩道です。交差点全体を広く見渡せるため、ビル壁面の巨大看板を正面からバランスよくフレームに収めることができます。
第二は、札幌市電(路面電車)とのコラボレーションアングルです。交差点角から市電がカーブを曲がるタイミングを狙うと、レトロな路面電車と光り輝く看板が一体となった、札幌ならではの情緒あふれる1枚が撮影できます。
第三の隠れたベストショットは、雨や雪の日の路面反射です。濡れたアスファルトや雪面に看板の光が反射し、幻想的なリフレクション写真を残すことができます。夜景モードを活用し、露出を少し落として撮影すると、ネオンの白飛びを防いで鮮やかな色彩を記録できます。
【2026年最新事情】再開発が進むすすきので際立つランドマークの現在地
近年、すすきの交差点周辺ではビルの建て替えや大型複合商業施設の開業など、急速な都市のアップデートが進んでいます。街並みが洗練されモダンな雰囲気が加わる中にあっても、ニッカウヰスキーの看板が放つ存在感は衰えるどころか、新旧が交差する象徴として一層際立っています。
国内の旅行者はもちろん、海外からのインバウンド観光客にとっても「札幌に来たら必ず訪れるべきフォトスポット」としてSNS上で拡散され続けています。余市蒸溜所への観光と連動して訪れるウイスキーファンも多く、歴史あるブランドアイコンとしての価値は2026年現在も高まり続けています。
【ニッカウヰスキー看板】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ニッカ看板のひげのおじさんは実在の人物ですか?
A1:はい。19世紀のスコットランドで「ブレンドの名人」と称えられたW・P・ローリー卿がモデルとされています。創業者である竹鶴政孝ではありません。
Q2:看板は何時まで点灯していますか?
A2:日没時間に合わせて点灯し、深夜2:00(26:00)に消灯します。記念撮影をする場合は、点灯中の時間帯に訪れる必要があります。
Q3:看板の背景色は何色ありますか?
A3:赤、黄、緑、青などのLED・ネオンカラーがプログラム制御で切り替わります。色の変化によってウイスキーの amber(琥珀色)や北海道の四季などを表現しています。
Q4:看板がある建物の正式名称と場所はどこですか?
A4:北海道札幌市中央区南4条西3丁目に位置する「すすきのビル」の壁面に設置されています。地下鉄南北線「すすきの駅」を出てすぐの交差点角です。
まとめ:知れば知るほど味わい深い北の歓楽街のシンボル
すすきの交差点を見守り続けるニッカウヰスキー看板。「ひげのおじさん」ことキング・オブ・ブレンダーズの正体や、鮮やかに移り変わる背景色の背景には、妥協なきウイスキー造りの歴史と北の大地への想いが込められていました。
再開発によって変化を続けるすすきのの街並みの中で、変わらぬ温もりと華やかさを放ち続ける巨大看板。札幌を訪れた際は、ぜひその歴史的背景に想いを馳せながら、夜空に浮かび上がる美しい光のグラデーションを楽しんでみてください。 (出典: ニッカ ウヰスキー 看板(Yahoo!ニュース))